Interview
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師長 師長 Kさん

「みんなが一緒に仕事ができる環境」を
作りたい

当院では立ち上げから関わらせていただき10年目を迎えました。6年の内科病棟勤務を経て、透析病棟への異動と同時に師長となり4年になります。子育てのため8年ほど休職しましたが、看護師歴は22年です。

当院に転職したのは、前職の病院で経営者が変わったことで体制面に不安を覚え、基盤が安定した病院で働きたいと思ったのがきっかけです。当院はグループも大きく組織的にしっかりしていますし、自分自身経験のなかった立ち上げに関わってみたいと思いました。
開院した当初、ナースステーションには机と椅子だけしかなく、ボールペンなどの備品を揃えることから始まりました。まさに一からのスタート。大変ではありましたが、とても楽しい経験をさせていただきました。当時、私が目指していたのは、「みんなが一緒に仕事ができる環境づくり」です。輪に入れない人がいれば、意識して声を掛けるように心がけました。
今、多くのスタッフが感じているように、スタッフが仲良く、新入職者が輪の中に入りやすい雰囲気の職場環境ができていると思います。看護師同士のコミュニケーションだけではなく、当院の特徴は他職種とのつながりやカンファレンスが多いことです。意見を交換する場面も多く、多職種も含めたコミュニケーションがよく取れていると思います。

現在、教育する立場として気を付けていることは、教える人によって違うということがないよう、必ずマニュアルを使用するということです。また、新人ナースの中には、心が弱く途中で挫折しそうになる例は少なくありませんから、そんなスタッフを支えるためにも、教育担当者、教育委員会、プリセプター、主任、副主任、チームリーダーと密に情報共有するよう心がけています。そして、スタッフたちの様子を常に見て、表情や態度など少しの変化に気づいてあげられるようにと思っています。気になったら声を掛けること、スタッフとのコミュニケーションはすごく大事にしています。

今後やってみたいことは、訪問看護など地域密着型のサービスです。病院での患者さんの様子は把握していますが、患者さんが退院されてどんな生活をされ、どんなサービスを受けていらっしゃるのか実際に知ることも必要だと考えています。私たちが、病院の立場でだけでなく患者さんの気持ちも分かることができれば、より良いサービスが提供でき、もっと患者さんのお役に立てるはずなのです。

当院は横の繋がりもすごく強く、職種を越えて助け合いながら働ける環境が整っています。また、教育面も充実しています。開院の立ち上げから携わり、病院の雰囲気づくりや教育体制に注力してきた者として、自信を持って皆さんにお勧めします。